映画『罪の声』を観た感想 ー昭和の実際の事件をもとにした小栗旬、星野源出演のミステリー映画ー

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2020年10月30日に公開された小栗旬さん・星野源さん出演の映画『罪の声』(142分)を観ました。

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私は、この映画が公開された昨年。今も続くコロナ禍での公開で興味はあったのですがなかなか見ることが出来ずに今年になってやっと見ました。

最初は大好きな火野正平さんが出演されていると知って火野さん目当てで見始めましたが、実話をもとにしたミステリーで最初から一気に引き込まれてしまいました。

お目当ての火野正平さんは、最初と最後に少しだけしか出演されてませんでした。

それだけはちょっと残念!!


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映画『罪の声』のスタッフとおもな出演者

 原作:塩田武士(同名小説 講談社 2016年)

 脚本:野木亜紀子

 監督:土井裕泰

 音楽:佐藤直紀

おもな出演者:

 阿久津英士小栗旬

 曽根俊也星野源

 水島洋介松重豊

 鳥居雅夫古舘寛治

 河村重信火野正平

 曽根亜美市川実日子

 曽根真由美梶芽衣子

 曽根光雄:尾上寛之

 曽根達雄:宇崎竜童

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あらすじ

『罪の声』で作中に登場する『ギン萬事件』は、1984~1985年に実際に起きた未解決事件『グリコ森永事件』をもとにしています。

星野源さん演じる京都で父の跡を継いでテーラーを営んでいる曽根俊也は、ある日亡き父・光雄(尾上寛之さん)の遺品の中から『1984』とタイトルが書かれた古いカセットテープと英語で書かれた手帳を見つける。

自分の声が録音されているテープを聞きはじめ最初は嬉しく聞いていたが、途中で『ギン萬事件』の脅迫電話に使われたものだと気づく。

『ギン萬事件』とは1984年に京阪神間にある食品会社の社長が誘拐され、社長が自力で脱出して解決したかと思われた。

しかしその後、食品会社の商品に毒を入れたとの脅迫文が届き、録音された子供の声で会社に指示する脅迫電話がかかってきた。

指示された場所に名神高速道路が出てきたため、大阪府警京都府警、滋賀県警が縄張り争いをして情報を共有せず、捜査員が犯人を目撃していたにもかかわらず取り逃がし、未だに犯人は捕まらず昭和最後の未解決事件となっていた。

曽根俊也は、父・光雄を知る仕立て職人・河村(火野正平さん)に英語で書かれた父の物と思われる手帳の事を話し、河村から光雄の兄で、俊也の伯父にあたる達雄のものではないか?と聞かされる。

入院中の母・真由美(梶芽衣子さん)に伯父・達雄について尋ねると、俊也が動物園に連れて行ってもらったことがあると聞かされる。

俊也は達雄が自分の声を録音したのではないか?と考え、独自に伯父について調べ始める。

 

一方。大日新聞社の文化部記者である阿久津英士(小栗旬さん)は、35年前の未解決事件『ギン萬事件』について調べる社会部の応援に駆り出されイギリスに向かっていた。

『ギン萬事件』はオランダで起こった事件を模倣したものだと考えられ、『ギン萬事件』が起こる前にイギリスで中国人がオランダの事件について調べていた。

その中国人について調べていた阿久津だが、有力な情報が得られず大阪に戻って来ていた。

 

自分が知らぬうちに大事件に関わっていたことに恐ろしさを感じながら調べを続ける曽根と、未解決事件について調べを続ける阿久津。

阿久津は調べを続けるうちに同じように『ギン萬事件』について調べている曽根の存在を知り、曽根を訪ねる。

事件の恐ろしさに妻子も巻き込まれるのでは?と懸念した曽根は、阿久津の登場にうろたえ取材拒否をする。

しかし曽根は、同じように事件に自分の声を使われた子供たちの現在を心配する人たちと会い、阿久津に、子供たちの現在を調べるという条件で事件で使われた自分の音声を聞かせた。

阿久津と曽根、それぞれが調べてきた情報を突き合わせ、新たな証言者を捜し事件の真相に近づいていくーーーーー。

 

…というお話でした。

 

感想

映画は142分。2時間以上あって見応えがありました!!

『グリコ森永事件』をもとにしていて、当時子供で大阪に住んでいた私もしっかり覚えてる事件なので見入ってしまいました。

子供にもおなじみのお菓子のメーカーですからね!

特に「キツネ目の男」は、当時新聞報道とかテレビでよく見たあの似顔絵の男そっくり!!!

当時新聞でデカデカと「キツネ目の男」の似顔絵がバーンと出ていたのを思い出して鳥肌が立ちました。

当時大阪北部に住んでいたので、街のそこら中にこの似顔絵が貼ってあり、なんだかあの目に見られてるような気がして気持ち悪かったのも覚えてます。

母によると、警察が自宅まで来て写真を見せてきて知らないか?とも聞かれたそうで、自分にとって身近な事件に感じていました。

そして報道されていたひらがなの脅迫文は、まだ文字を覚えたばかりの自分でも読めるものでした。

ただ、脅迫文は覚えてましたけど、脅迫電話に子供の声が使われていたとは初めて知りました。

この映画を作るために声を使われたという所は創作したのか?と思って映画を見た後で調べたら、実際の『グリコ森永事件』でも子供の声が使われていたんだそうです。

星野源さん演じる曽根は、自分の声が大きな事件で使われたと知って怯え、他に自分の声を使われた子どもたちの人生は想像を絶するものでした。

本当の事件の裏にこの映画のような話があるのだとしたらゾッとします。

自分と同年代の人が知らぬうちに自分の声を使われたために一生を台無しにされる。

想像しただけでも背筋が凍ります。

 

映画の中では事件の真相が明らかになっていましたが、実際の『グリコ森永事件』の真相は明らかになっていません。

本当にこんなことが裏で起こっていたのだとしたら怖すぎるなと思いました。

 

あと、佐川満男さんや正司照枝さん、橋本じゅんさん。浅茅洋子さん、高田聖子さんといった豪華俳優陣が証言者として登場し、その高い演技力に圧倒されました。

特に高田聖子さんの友達を思って涙する演技には、見てるこちらも号泣してしまいました。

 

『グリコ森永事件』を知っていて当時薄気味悪さを感じていた私のような40代周辺以上の方はもちろん、若い年代の方でも実話に基づいたミステリーに引き込まれると思います。

2時間以上あってちょっとしんどいかもしれませんが、自宅で見れば一時停止して途中トイレにも行きながら見られます。

是非、ご覧になってみてください!!

 

以上、映画『罪の声』を観た感想でした。

 

 

 

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本ページの情報は2023年2月時点のものです。 

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