映画『水は海に向かって流れる』を観た感想 狙いを変えて宣伝したらもっとヒットするのに…!

2023年6月9日に公開された映画『水は海に向かって流れる』を観ました。

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映画館に貼ってあったポスター

 

映画『水は海に向かって流れる』の基本情報

原作田島列島『水は海に向かって流れる』講談社 全3巻(KCデラックス刊)2019-2020年

監督:前田哲

脚本大島里美

音楽羽毛田丈史

主題歌スピッツ「ときめきpart1」(Polydor Records)

エグゼプクティブプロデューサー:小西啓介、和田佳恵、高見洋平、出來由紀子、平体雄二

撮影:池田直矢

照明:舘野秀樹

録音:西山徹

美術:布部雅人

装飾:大原清孝

衣裳:立花文乃

ヘアメイク:岩元みちる、豊川京子(広瀬すず)

編集:田端華子

選曲:泉清二

音響効果:佐藤祥子

記録:原田侑子

助監督:玉澤恭平

制作担当:守田健二

宣伝プロデューサー:田中弘美

上映時間:123分

制作ハピネットファントム・スタジオ、テレビ東京講談社、フォスタープラス、スタジオブルー

制作年:2023年

制作幹事・配給ハピネットファントム・スタジオ

 

おもな出演者

榊千紗広瀬すず

熊沢直達…大西利

歌川茂道高良健吾

泉谷颯…戸塚純貴

泉谷楓…當真あみ

榊謹悟勝村政信

熊沢達夫北村有起哉

高島紗苗…坂井真紀

成瀬賢三生瀬勝久

ミスタームーンライト(ネコ)愛称ムー…コロ

 

ストーリーは?

通学のため、学校から近い叔父・茂道の家に下宿することになった高校生の直達。

雨の日。叔父さんに代わり迎えに来てくれたのは、不機嫌な26歳の女性・榊さん。

叔父さんの家だと思って連れて行かれたのは、シェアハウス。

住人は、たまに美味しいご飯を作ってくれる榊さんに、漫画家である直達の叔父・茂道(ニゲミチ)。女装占い師の颯(はやて)に、海外を旅する大学教授・成瀬。

それらの住人に加えて、拾ってきたネコ・ミスタームーンライト目当てで来る直達の同級生で、颯の妹・楓(かえで)も交えて、予想もしていなかった共同生活がはじまる。

榊さんに淡い恋心を抱く直達だが、榊さんは「恋愛をしない。」宣言。

 

榊さんの過去に一体何が?

恋愛をしないと決めた理由とは?

 

…というお話です。

 

同居人たちにつながりあり

学校に通うのに便利だから。という理由で叔父の家に居候に来たつもりの直達。

入居初日に迎えに来てくれた10歳年上の女性・榊さんは、茂道おじさんの彼女ではないという。

茂道おじさんは、家族に黙って脱サラ。”ニゲミチ”のペンネームで漫画家をしていた。

同居人のつながりは、茂道と直達の叔父と甥のつながりぐらいだと思っていたんですが、大学教授の成瀬と榊の父は友達。

女装占い師のバイトをしている颯は、直達の高校のクラスメイト・楓の兄。

ただの同居人というだけだと思っていたのが、ちょっとずつ関わりがあり!

直達と榊さんの意外なつながりも分かってきます。

 

シェアハウスあるあるドラマじゃない

映画を観る前は、よくありがちなシェアハウスで繰り広げられる恋愛ものか?

と思ったんですが、そう単純な話にあらず。

シェアハウス内だけの話じゃない

直達の高校での1コマとか、通学路の風景など。

学生時代のどこか懐かしい感じを味わうこともできます。

雨の日の傘。とか。

風景の映像も楽しめました。

 

直達が周りの大人に子ども扱いされることに反発したり。

優しい見た目からは想像できないような、大人に意地悪なことをしてみたり。

高校生の頃の、子どもっぽいところもあれば大人なところもある、中途半端な年代を思い出しました。

自分にもこんな時代あったな~、気持ちわかる!

直達がよかったです。

こんなまっすぐな時代。ほろ苦いな!

 

食べるシーン多し

この映画、食べるシーン多し!

牛丼、ポテトサラダ、目玉焼き、サンドイッチ、中華、バーベキュー、カレー、ゆでたまご

午前の回を観たから、グーグーお腹鳴りました。

映画館近くのイタリアンとかお好み焼きには目もくれず、カレー屋に行きました。

おいしいごはんがたくさん見れて、楽しかったです。

 

癒やしのネコちゃん

河川敷に捨てられていたネコ。

シェアハウスで飼うんですが、このコの名前がミスター・ムーンライト。

略してムーちゃん。

緊張するシーンの合間にムーちゃんが一人でボール遊びしたり、こたつからヒョコっと顔出したり。

めっちゃくちゃかわいいです。

癒やしです。

ムーちゃんのカットが挟み込まれることで、気持ちが安らいでよかったです。

シーンの切り替えが上手だな~と思いました。

 

 

恋愛で大騒ぎになってるあの女優に見てほしい

一番の肝となる、榊さんが恋愛しない。と宣言する意味。

ストーリーが進むにつれ、明らかになっていきます。

 

今、恋愛で色んな人を巻き込んで大騒ぎになっているあの女優さんに、ぜひ見てほしい映画。

この映画のように、周り、特にお子さんが育っていくのに影響が残るかもしれませんよ!

って言いたい。

こんなに今の騒動にマッチしてるのに、なぜ話題にならない??

狙いを変えて宣伝したらもっとヒットすると思うのにな~~。

 

ーーでもまぁ、若い男の子の、夏の青春映画って感じだし。

若者のロードムービー!って感じもある。

せっかくの爽やかな映画に、変なイメージはつけたくないか…。

 

あと。

私が観た回のお客さん、私を入れて3人だったのが信じられない!!

もっとお客さん入っててもいい映画だと思う。

内容もちゃんとしてて、映像もキレイ。

直達が、10代が大人に対して言いたいこと、はっきり言ってくれてるのがスッキリする。

いい映画だったけどなぁ…。

 

恋愛っていいもんだ?

恋愛っていいもんだ。だなんて、軽々しく言えない。

でも……。

恋愛っていいもんだ。とも言ってる映画。

どっちやねん!!!

どっちもだ!

 

恋愛はいいもんだけど、悪いもんでもある。

この映画を観て思いました。

 

いい映画なのにな~~。観客少なかった。

もっとみんな観て!!

 

以上、映画『水は海に向かって流れる』を観た感想でした。