映画『ある閉ざされた雪の山荘で』を観た感想 演出か?現実か?若手俳優たち競演のミステリー

2024年1月12日に公開された映画『ある閉ざされた雪の山荘で』を観ました。

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映画館に貼られていたポスター

 

映画『ある閉ざされた雪の山荘で』の基本情報

原作東野圭吾『ある閉ざされた雪の山荘で』(講談社文庫)

監督・脚本飯塚健

脚本:加藤良太

プロデューサー:橋口一成、清家優輝

エグゼクティブプロデューサー:小西啓介

企画プロデュース:大畑利久

アソシエイトプロデューサー:関口周平、石塚清和

音楽海田庄吾

主題歌:WEST.『FIICTION』

撮影山崎裕典、初野一英

照明:岩切弘治

美術相馬直樹

装飾:西野共未

小道具:三崎茉莉子

録音:反町憲人

衣装:白石敦子

ヘアメイク:内城千栄子

スクリプター:石川愛子

編集森下博

VFXスーパーバイザー斎藤大輔

音響効果:松浦大樹

製作:小西啓介、島田浩一、松本智、中村浩子、岡田美穂、渡辺勝也、森川真行、家頭義輝

制作担当竹内哲也、後藤一郎

助監督:黒田健介

キャスティング:杉野剛

ラインプロデューサー:濱松洋一

上映時間:109分

制作年:2024年

製作:©2024『ある閉ざされた雪の山荘で』製作委員会©東野圭吾/講談社

制作幹事・配給ハピネットファントム・スタジオ

 

おもな出演者

久我和幸重岡大毅

中西貴子中条あやみ

田所義雄岡山天音

元村由梨江西野七瀬

笠原温子…堀田真由

雨宮京介…戸塚純貴

本多雄一間宮祥太朗

朝倉雅美森川葵

 

東郷陣平の声大塚明夫

 

ストーリーは?

海沿いの街に、目隠しをされてバスに乗せられやって来た本多雄一(間宮祥太朗)、中西貴子(中条あやみ)、雨宮京介(戸塚純貴)、笠原温子(堀田真由)に元村由梨江(西野七瀬)。

彼らは、劇団『水滸』の劇団員の俳優たち。

次回公演の最終オーディションに残ったメンバー。

バスから降りて目隠しを取り、『Shiki Villa』という山荘に到着すると、先に久我和幸(重岡大毅)が山荘の前に立っていた。

久我は、劇団員でない外部の人間。

4日間の合宿で行われる、最終オーディションの会場は山荘。

大雪で外部の情報は遮断されたという設定で、参加者全員のスマホは取り上げられた。

全員に配られた本は、「そして誰もいなくなった」。

架空の設定だったはずが、参加者が1人1人といなくなっていくーーー。

逃げられない状況で起こる、連続殺人事件。

演出か?現実か?

 

疑心暗鬼となりながら、俳優たちが導き出した答えとはーーー?

 

…というお話です。

 

最初からドロドロ

重岡大毅さん演じる久我以外は、同じ劇団の劇団員たち。

仲間であり、ライバルの関係。

中条あやみさん演じる貴子と、堀田真由さん演じる温子の女性同士のケンカが激しい!

一気に物語に引き込まれました。

 

二人とも早口で罵るイメージがなかったので、ちょっとビビりました。

怖い中条あやみと、堀田真由が見てみたい方はオススメ!

 

岡山天音さんさすがの演技!

私、『ある閉ざされた雪の山荘で』を観る前に『笑いのカイブツ』も見ました。

『笑いのカイブツ』の主役は、『ある閉ざされた雪の山荘で』でも出演されている岡山天音さん。

どちらの天音さんも、好きなものや人への執着が強い役で、怖かった~!

また天音さん、怖い役してるよ…、もう。

ドラマ『日曜の夜ぐらいは…』ではいい役やってたのに、映画になると狂気を帯びた人になるんだから、ビックリしますよ!!

岡山天音さん、さすがの演技です。

 

間宮祥太朗さんがカッコよかった!

間宮祥太朗さん演じる本多は、事件で揺れるメンバーたちに言葉をかけて落ち着かせる、少し大人な存在。

すぐに取り乱す岡山天音さん演じる田所や、逃げ出そうとする戸塚純貴さん演じる雨宮に比べると、目立ってカッコよく見えました。

まぁ、そういう役なんですが…。

 

間宮祥太朗さん、カッコよかったです!

 

主題歌が話と合ってなかった

『ある閉ざされた雪の山荘で』は、ミステリー映画。

全体的に暗いお話でした。

途中で流れる音楽は、雰囲気に合った暗めの重厚感ある曲だったのですが、最後の最後に流れる主題歌が妙に明るくて合ってなかったです。

 

まぁ、ずっと暗い話だったけど気持ち切り替えて明るくしよ!ってことかな?

それまでの話の流れから急にどうした?と思いました。

 

観てる途中で分かってしまった

劇の最終オーディションということで、現実かフィクションなのか、分からない状況での物語。

殺人事件が起こるわけですが、人を襲うシーンで犯人の顔の一部分がチラッと映っていて、犯人が誰なのか中盤で既に分かってしまいました。

 

しかし!

犯人が分かったところで終わらないのが、東野圭吾さんの物語。

 

一人一人俳優さんの魅力が味わえる映画

出演者がみんな若手俳優ばかりで、誰か一人だけが偏ることなく、一人一人の俳優さんのキャラがはっきりしてて、それぞれの魅力が味わえる映画です。

 

最初からチラチラと伏線が張られているので、神経をとがらせ、どの場面も見逃さずご覧ください!!

 

以上、映画『ある閉ざされた雪の山荘で』を観た感想でした。