映画『RRR』を観た感想 闘いや歌から熱い思いが伝わってきた。

日本では、2022年10月21日に公開された話題のインド映画『RRR』を観ました。

rrr-movie.jp

情報番組『5時に夢中!』に主人公のお二人が出演されているのを見てから、ずっと気になっていて、やっと観に行けました。

 

 

映画館で『RRR』上映シアターを知らせるデジタルポスター。
色味がキレイ!

 

映画『RRR』の基本情報

監督・脚本S.S.ラージャマウリ

原案:V.ヴィジャエーンドラ・プラサート

音楽:M.M.キーラヴァーニ

原題:RRR/2021年/インド

言語テルグ語、英語ほか

応援:インド大使館

上映時間:179分

配給:ツイン

 

おもな出演者

  • コムラム・ビームNTR JR.
  • A.ラーマ・ラージュ…ラーム・チャラン
  • シータ…アーリヤー・バット
  • ヴェンカタ・ラーマ・ラージュ…アジャイ・デーヴガン
  • スコット・バクストン…レイ・スティー・ヴンソン
  • キャサリン・バクストン…アリソン・ドゥーディ
  • ジェニー…オリビア・モリス

 

ストーリーは?

舞台は1920年、英国植民地時代のインド
英国軍にさらわれた幼い少女を救うため、立ち上がるビーム(NTR Jr.)。
大義のため英国政府の警察となるラーマ(ラーム・チャラン)。
熱い思いを胸に秘めた男たちが”運命”に導かれて出会い、唯一無二の親友となる。
しかし、ある事件をきっかけに、それぞれの”宿命”に切り裂かれる2人はやがて究極の選択を迫られることに。

 

彼らが選ぶのは、友情か?使命か?

 
映画『RRR』 (https://rrr-movie.jp/ ) より引用

 

 

圧倒的な音楽と映像美

この映画でまず惹かれたのは、インド郊外の森に住むゴーンド部族の、マッリという少女の美しい歌声。

マッリは歌を歌いながら、手に美しいアートを描く才能があります。

インドを統治している大英帝国のスコット総督の妻・キャサリンは、わずかなコインで母親からマッリを奪い、デリーに連れて行きます。

車にすがりつく母を撃とうとするイギリス兵に、インド人は、7つの海を渡ってきた銃弾を使うに値しないと言うスコット総督。

兵士は、母親を木の棒で殴りつけ気を失わせてマッリを奪っていきました。

美しい歌声と森の美しさを背景に行われた、イギリス人の横暴。

上映が始まるまでザワザワとしていた劇場も、最初のシーンに釘付けになったのか、静まり返っていました。

いや~怖かった。

こんな怖い映画を観に来てしまった。と、いきなり後悔してしまうぐらい。

そんな怖いシーンも、テンポよく入れ替わり。

文字と音楽を使った場面転換で、ここが大事なんだな。と一目で分かるようにしてくれていました。

 

音楽が効果的に使われてる

誘拐されたマッリを取り戻すため、仲間と身分を偽って潜入したゴーンド族のビーム。

ある使命を負い、大英帝国の警察官となって反英活動をする者を取り締まる立場にいたラーマ。

二人はデリーで、ある少年を協力して救ったことがきっかけで出会い、お互いの素性を知らぬまま、友情を育みます。

友情を育む一方で二人は、それぞれの使命を密かに遂行せんと、お互いの知らぬところで動きます。

 

二人の動きは、音楽に乗せ、細かい事情は歌詞で伝えてくれる。

この音楽が素晴らしかったです!

話の流れに合った効果的な音楽が流れて、説明がいる時には歌詞に乗せる。

ここは重要!というところでは音がピタリと止んで、セリフだけになる。

メリハリのある音楽で、中だるみをさせない、飽きさせない場面転換。

そして。

そんな動ける?とツッコみたくなるくらい、二人がめちゃくちゃ体力がある!

とてもテンポがよくて、合間合間に余計なことを考えさせない工夫がされていました。

 

楽しいダンスシーン

大英帝国総督の姪、ジェニーにダンスに誘われるビーム。

ほかのイギリス人にダンスができないとバカにされた時、親友ラーマが助け舟を出します。

そして「サルサやフラメンコは出来ないが、ナートゥダンスは出来る。」と言って二人で踊り出します。

二人のダンスはイギリス人たちを巻き込んで、みんなでナートゥを踊り出す。

力を使ったイギリス人との闘いのシーンがあるなか、ナートゥを踊るシーンは、正々堂々平和に闘えるシーンで、カッコよかった!

ビームとラーマの疲れ知らずの底知れない体力を感じさせる、面白いシーンでした!

 

迫力のアクションシーン

話題になっているアクションシーン。

とにかく主人公の二人が強い!強い!

致命傷じゃないの?ってくらいやられてるのに、倒れない。

生身のはずだが…?

 

柔術とかボクシングとか、レスリング、武器もさまざま。

思いつく限りの闘い方が、全部出てきたような気がします。

 

最後に

3時間ある上演時間のあいだ、楽しい気持ちにもなったけど何回も泣きました。

ビームとラーマの熱い思いが、闘いや歌を歌うシーンから伝わってきたからです。

ちょっと長かったけど、観てよかった。

 

そして!

映画本編だけ終わって帰るともったいないですよ!

エンドロールまで、しっかり楽しませてもらいました。

色んな感情でごちゃごちゃになった気持ちを、エンドロールで落ち着かせてもらった感じ。

 

映画館では、3時間のあいだ誰もトイレに立たず夢中になって鑑賞。

終わった直後、ほかの観客の人たちが感想を言い合っているのが面白かったです。

 

上映期間の終わりが迫っています。

まだご覧になってない方は、是非とも映画館へ!!!

 

以上、映画『RRR』を観た感想でした。